『居場所づくりにいま必要なこと』(書評)
お世話になります。<(_ _)>
おかげさまで、新刊の方、全国に確実に広がっています。出版したかいがあり、とてもうれしいです。先日は、沖縄タイムスさんの『読書』のコーナーで素晴らしい書評と共に紹介していただきました。引き続き、より多くの方に手にとっていただけたら幸いです。
『居場所づくりにいま必要なこと―子ども・若者の生きづらさに寄りそう』(明石書店)
はじめに 高橋寛人
本書の目的/前回の市民講座/この本の編者について
序 章 子ども・若者の居場所をめぐる問題構造 高橋寛人
居場所の多様性と曖昧さ/居場所の異なる方向性/居場所に関する学問的検討/近年の新しい子ども・若者の居場所/高校「居場所カフェ」の広がり
第1部 講座「いま、子ども・若者の居場所をどうつくるか?」
第1章 共に生きる(共生)とは? 鈴木 健
フィリピン女性たちとの出会い/川崎市ふれあい館/ふれあい館での居場所づくり/多文化を包摂したライフステージに応じた居場所づくり/出会った子どもたち-誰と共に生きるのか?/共に生きる場としての居場所/当たり前を取り戻せ!/共生の前提/解説(柳下 換)
第2章 学校内居場所の意味とは? 尾崎万里奈
公益財団法人よこはまユースについて/わたしと「居場所づくり」/「ようこそカフェ」とは/カフェで出会う高校生たち/居場所カフェから見えてきたもの/居場所の姿/学校内居場所の意味とは/解説(柳下 換)
第3章 もう一つの学び 西野博之
フリースペースたまりば/「いのち」の重さ/子どもの権利条例/子ども夢パーク・フリースペースえん/プレーパーク(冒険遊び場)の毎日/「学び」の本質/「フリースペースえん」での暮らし/子どもに寄り添うということ/暮らしの中にある学び/居場所と学び/解説(柳下 換)
第4章 子ども・若者とどうつきあうか? 石井淳一
横浜寿地区について/寿での子ども・若者の居場所/寿に集まる子ども・若者たち/寿の子ども・若者とのつき合いから考える支援とは/同じ時の流れの中に居ること/解説(柳下 換)
第5章 講座のまとめ「居場所をどうつくるか?」
これからの社会との関わりから考える 柳下 換
学びの存在論的検討/「学び」・「イノチ(生命)」から沖縄に注目する/沖縄平和運動の中にある「学び」/講座のまとめ/居場所に必要な2つの視点/2つの対話/おわりに
第2部 居場所と教育、社会
第6章 子ども・若者にとって、よい居場所、ダメな居場所 柳下 換
子ども・若者の居場所の役割を再確認/ダメなにおいのする居場所/よい居場所であるために気をつけたいこと
第7章 こんな社会に適応させることだけが、子ども・若者の支援なのか
-教育による学習支援は、経済的社会格差を縮小できるのか 柳下 換
はじめに/日本における学校教育の特徴/学び支援として必要なもの/近代以降の教育・学校が持つ機能について/民主主義と資本主義/戦後から現在における日本の教育/おわりに―日本の現教育による、子どもたちの経済的貧困解消は可能なのか
終 章-居場所を通じて考える社会変革への処方箋 柳下 換
講座開催の動機について/子ども・若者の生きづらさの本質は何か/分裂局面と統合局面/2つの『主体』、2つの『自由』/子ども・若者の居場所の機能と役割、そして、私たちは何をすべきなのか